仕事好きなわたしのブログ

仕事にまつわる様々な問題やヒントを書いています

「忙しい」ということ

「忙しいから無理」
「忙しくてそんなことまでできない」

こういう言葉を聞く機会が多くなかったなあと感じています。
「忙しい」とは、その人がそう感じているということ。
決して「その人の仕事量が途方もなく多い」とイコールとは限らない、とも感じています。

ある日、
職場の隣の席の同僚(正社員)がいつものように
「こんなに忙しいのに、もう無理ですよ!」と上席に主張していました。
でも、彼の1日は私からすればとても優雅に見えます。

私は、その職場では週2日勤務のみの非正規社員
その2日でやり終えられなかったことを次の週に持ち越してしまうと、誰かに代行してもらわなければならなくなったりします。
なので、2日という限られた日数の中で、いかに達成するかに常に挑んで仕事をしているって感じです。
1分も無駄にしたくないので、業務開始からほとんどおしゃべりはしません。
また、時短の工夫や、効率的な仕事の仕方を常に考えています。

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pixabay

でも、彼は朝からよくおしゃべりをして楽しそうにしている時間が結構あります。
その間は手は止まっています。
また、終わらなかった仕事は翌日以降もできるので、持ち越しも日常茶飯事です。
もちろん、彼は正社員で私は非正規なので任されている仕事量の違いはあります。
しかし、横目でチラチラみていると、プレゼン資料作成のためかパワーポイントのイラストカットをどれにしようかと小一時間悩んでいたり、
苦手だと称している計算的なものをいつまでも計算機でやっていたり・・・と、とても非効率です。

結局は、仕事が終わらず山積みになり、積み重なった資料たちが多忙感を演出しています。
その演出によって、彼は自分が「忙しい」のだと錯覚しているんじゃないかな、と最近思うようになりました。

一方で、仕事ができる同僚は「忙しい」とはあまり言いません。
彼女のデスクはいつも端正です。きっと彼女の頭の中と同じなんでしょう。

「忙しい」は、主観。
もちろん、ご本人は多忙さに苦しんでいるので、その状況が良いものとは思いませんが、

「だからこれ以上の仕事はできない」

ということとはちょっと違うかな、って思ったりします。
彼に必要なことは、無駄なおしゃべりを激減させることと、苦手な作業は得意な誰かに頼むなり、もっと効果的なツールを使うなりすること、
そして、自分自身の”仕事の仕方”を検証し、効率化を図ること。

主観と客観を分けて現実をとらえないと、もしかしたら周囲からは
「仕事ができない人」
と、見られちゃってるかもしれない。それは残念だし、もったいないこと。

自分を振り返るのって誰にとっても難しいけれど、立ち止まってみるのも大事ですね。