仕事好きなわたしのブログ

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職場に嫌いな人がいる

職場に嫌いは人はいますか?

私は数年前、どうしても嫌いな人がいました。
その人の言動がいちいち気になってはイライラしていました。
仕事自体はとても好きだし、自分なりに成果も出せていてとても満足していました。
しかし、職場にいるとその人が気になってイライラして、集中できなかったのです。

pixabay

やがて、嫌悪感情が自分でも制御できなくなっていき、とても困りました。

そこで、思い切って(当時の私には勇気がいることでした)自分の感情と向き合うことにしたのです。
まずは、原因を探ろうと思いました。

「その人が自分に何か危害を加えたのか」
 ーいいえ。そんなことはありません。

はた、と気づきました。彼女は私に何もしていないのです。

「では、どうしてその人が嫌いなのか?」
 ーわからない。説明ができないけれど、そういう感情が湧き出てしまう。

どう考えても現実的な理由が見当たりません。
ただただ、自分の感じ方なのです。
ここまでで私はへとへとになってしまいました。

そこで、原因を探してそれを解決する方法をあきらめることにしました。

「では、このままで自分は幸せだろうか?」
 ーいいえ。このままでは自分の感情が毒素のように体内で蔓延してしまうような感覚だ。

解決策がないままこの状態が続くことは、自分にとっても周囲にとっても絶対に良くはないと強く確信していました。

そして気づいたのです。

「なんらかのことで自分は彼女を嫌いなのだけれど、もはやそれは執着になっているのではないか」

恐ろしい気づきでした。
認めたくない気づきでした。
しかし、的を得ているとわかりました。そして、

「私は、自分の中で育ってしまったこの執着を手放したい」

と心から思い、自分でも想定外な解決方法をとったのです。

それは、慣れ親しんだ職場、やりがいのある仕事から去ることでした。

「こんなことで転職?」と、自分の中で自分がツッコミを入れたりして、しばらく葛藤しました。
しかし、その職場は異動もありませんし、彼女が「この職場でずっと続けたい」と言っているのを知っていたので
私にできる解決策は、物理的に彼女と同じ空間にいないようにすることでした。


幸い、すぐに転職先が見つかり、再び私はやりがいを感じながら働くことができました。


LuckyLife11によるPixabayからの画像

体中の毒素が抜けたように、心も体もキレイになりました。
何か月かぶりで、自分が心から笑顔になっていることが感じ取れました。
あんなに毎日ネガティブな感情を他人に抱いていたのに、全くなくなり、とても軽くなったのでした。
そしてその後は、人間関係的にも、仕事面の成果としても、飛躍的に良いものになっていきました。

今では、あの時の決断は正しかったと思えています。
あの時、つらいけれど自分と向き合ったこと、
そして、彼女がどうこうということではなく、
自分の中の感情によって自分が疲弊していることを受け入れることができたこと、
そのおかげで活路が見いだせたと思えています。

人と人がいる場所では、どうしても相性の合う人合わない人がいますよね。
それがものすごいストレスになると、仕事のパフォーマンスも落ちますし、雰囲気も悪くなります。
そして、何よりも自分で自分をつぶしてしまいかねない。

私のような突飛な解決策はお勧めはできないのですが(笑)、
執着心にまで肥大化してしまった負の感情を手放すことは
誰にとっても大切なことかな、と思っています。