1つの職場で働くのって、しんどそうだなあと思った話
このブログで何度か触れているが、私は3種類の仕事をかけもちしていて、
職場は4箇所だ。
つまり、ほぼ毎日違うところで働いている。
どれも副業ではなく、自分にとっての正業。
今でこそ「パラレルワーカー」なんて、おしゃれっぽいネーミングがあるが、ちょっと前までは「かけもちで働いている人」というくくりで、そこに漂う雰囲気は、常に忙しくて不憫なイメージだったのではなかろうか。あ、今もかな??
このスタイルになって2年。
社会保険に加入していないので税金が重かったり、
年に一度、確定申告自分でやらなきゃいけないしんどさに見舞われたり、
毎日同じリズムが刻めないことへの不慣れさはあったけれど、
2年が過ぎる頃には慣れてきたこともあり、
これ、私に合ってるかも‼️
と思っている。
好きな仕事だけをやれているし、
やればやるほど、スキルも知識も身につくし、
無駄がなくて自由なのだ!
もともと安定志向だった私にとって、この働き方は突如訪れた変化への応急処置的なものだった。
「この1年しのいだら、また安定した働き方に戻るぞっ」という気持ち満々だった。
かけもちって、つぎはぎ的な働き方のようで、とてもそれまでの自分には受け入れられなかった。
しかし、人は慣れるものなんだな〜(笑)。
昨日、仕事である組織へうかがった。
その組織はこの春の人事異動で壊滅的な打撃を受けていた。外の人間である私から見ていても気の毒なくらい人材が乏しいのだ。
組織のトップも、部下の方々も疲弊し憔悴しておられた。
彼らの話に耳を傾けていると、「1つの職場にだけいることによる多大なストレス」の存在の巨大さを感じざるを得なかった。
抱えている仕事上の問題や、解消しにくい人間関係、それらによる傷つき、無力感、自己肯定感の剥奪・・・
もし彼らが、週に半分ずつ違う仕事なり職場なりを持っていたら、慢性的なストレスに支配されることは軽減されるだろう。私は1つの職場での仕事に壁を感じても、翌日は違うところで違う人間関係で、違うことをやっているので、気分転換はできるし、冷静に見つめ直せたりもするし、他の職場でのことがヒントになったりもしている。
つまり、いったんそのストレスから逃げることができるってことはとても生産的なのだ。
彼らは、明日も明後日も、来週も・・・その職場に出向き、そこに身をおかねばならない。その閉塞感が問題打開のアイデアが生まれる余地すら許さない。
私もかつてそうだったなあと思い、それがまっとうなあり方だと思い込んでいたなあ、としみじみ感じてしまった。
誰もが自由な働き方をすぐに開始することは難しいかもしれない。
しかし、せめて「逃げ道」のある働き方が出現し市民権を得られるようになればいいのに、と思う。
私たちにとって大事なのは、仕事に支配されて苦しめられることではなく、仕事を通じて自己の成長や達成感を得、人生を豊かなものにしていくことではないかと思うからだ。