いろいろな角度から情報を得て自分で考える
わたしはもともとあまりテレビを見ない方で、必要なときはニュースで情報を得ていた。
あの東日本大震災の時、私は当初テレビにかじりついていた。しかし、日本のテレビはどのチャンネルも同じ映像、同じ内容を流し続けていた。
津波で流される映像だった。
確かに、今何が起きているかを危機感持って伝えることは大事なのだけど、見ているこちらは恐怖と閉塞感、そして「何もできることはないのかもしれない」という無力感がだんだん芽生えてくるのを感じた。
とても気が滅入り、テレビの画面だけが世界のような錯覚に陥っていった。
そこで、インターネットで海外の報道を見るようにした。どんな見出しで、どんな映像を使っていて、どんなことを報道しているのか。
そしたら、全然違った。
もちろん悲惨な映像での報告もあるのだが、救出できていることや、全体像としてこんなかんじだとか、人々がこうやって助け合っているとか、こういうことが
効果あったとか。
つまり、負の面だけでなく、希望とか打開する道筋とかも併せて報道していたのだ。そこで私の中に蔓延し始めていた「無力感」が解消され始め「なんとかしたい」という前向きな気持ちが蘇ってきた。
そして、今回のコロナ新型肺炎。
私は国内の報道に頼る割合はかなり小さくなり、Twitterやインターネットなどを介していろいろな角度から知ろうとしている。
ネガティブな情報一辺倒な報道が本当に必要な部分はあるものの、いつしか視聴者を無力化させていないかについても検討できるといいのに、と思う。
「Twitterやインターネットだって正しいか疑問だよ」
そう意見ももちろんあると思う。
私が思うのは、
一つの情報源を盲信するのではなく、多角的に見ていくこと、そしてその上で自分で考えることが大事なのではないか、ということなんだ。