いい時代に50代になったなあと思う
最近、「いい時代に50代になったなあ」と思う。
「社会の変化」「時代の流れ」なんて言葉を使う時、あまりポジティブな意味合いでは使われないことが多い。
私自身もそうだったんだけど、最近になって「あ、今って、今の私にいいかも!」と感じることが多くなった。
【目次】
仕事選び
私は30年ちょい前、大学を出て公務員になった。
当時は終身雇用が当たり前の時代で、内定をもらうまでの苦労はあったものの、一度どこかに就職できれば、それはもう「定年までの住処を得た!」ようなものであり、安泰という気分をもらえたものだった。
私は子ども頃から親と同じ職業に就くのだと疑わずに育ったので、生涯の安心切符を手にした安堵感を感じていた。
人生は何が起こるかわからないもの
しかし、人生には思いもしないことが突然起こったりするのである。
私は10年ほどの公務員人生を終え、そのあと10年は翻弄されるような不安定な生活を送った。
母からは「落ちぶれたもんだ」と言われるし、
自分でも「どーしてこーなっちゃったかなー」とへこみながらも、とにかく生活できるための仕事をさまよった。
目の前のことを懸命にやると
その都度その都度、出会った仕事を懸命にやっていくと、いつのまにかスキルや知識が身についていた。
それは、公務員の頃には考えもしなかったようなものだったし、大学卒業するころには想像もしなかったジャンルのものだった。
いつしか、私は新しい出逢いをくれる波乱万丈な人生に感謝するようになった。
確実に私の世界は広がった。
自分にはこういうこともできるのか!という、自分についての発見もあり、まさに覚醒した感覚だった(笑)。
未知なることを楽しむ人生へ
今私は、ベースになる仕事の専門性を極めるべく日々勉強したり工夫したりしている。
そのかたわら、こうやってブログを書いたり、ツイッターでつぶやいたり、好きだったイラスト描きの趣味を生かしてラインのスタンプを創作したりしている。
また、高齢の母になんとか生きがいを作れないか?と考え、妹と2人で母の得意な裁縫で作った可愛い小物を販売している。購入してくださった方の温かいメッセージによって、母は初めてやりがいというものをいただいたようで、とても生き生きしている。
私は、いい時代に50代になったなあと思う。
この30年でたしかに社会や世の中、暮らしは変わった。
それは、受け入れたくない変化でもあったけれど、観念して受け入れ、その時代の利点を享受することに決めたとたん、「今」はとてもエキサイティングになる。
「安泰」が得やすかった30年前と違う点は多いと思う。
でも、今に生きていることを積極的に楽しんでいくことで毎日は輝くのだと思う。