仕事好きなわたしのブログ

仕事にまつわる様々な問題やヒントを書いています

杉良太郎さんの潔い「売名だよ」、「福祉は難しい」に圧倒された

とても痛快で、かっこよくて、そして圧倒される記事。

俳優、杉良太郎さん。

先日、運転免許証を返納する様子がテレビで流れていて、その姿もかっこいいなあと思っていたが、杉さんが長年福祉に尽力されてきたことを恥ずかしながら私は知らなかった。

時代劇でのカリスマ的な存在感。
華やかさが印象的だ。

実はその一方で、苦しんでいる方々への支援を長いこと実践されているんだそう。そのスタートは15歳の時に初めて養老院のテレビを寄付したことであり、その後は事あるごとに苦しい方々のところへ駆けつけ、そして、ベトナムの子どもたちへの支援もずっとされているそうだ。

headlines.yahoo.co.jp


記事の中に書かれているが、杉さんはボランティア活動中、
「売名ですか?」
としょっちゅう聞かれるという。
聞かれて返したセリフがまた潔くてかっこいいのだが(↑ 貼り付けニュースをご覧くださいね)、きっと杉さんは、そんな指摘や中傷に関わる時間や労力よりも目の前の方々に何ができるかに注力したいと思われているんだろうな。


そして「福祉は一方通行だから。難しい。」とおっしゃる。


長年、自腹で、自分の意思だけで行動されてきた人の言葉は重い。

私も福祉に携わる一人だが、この言葉は重かった。

近年、福祉の概念では「双方向」「交互作用」という言葉が重きを置かれている。私は疑いもせず、習った通りに実践しているつもりでいた。
つい、さっきまで。

なのに、杉さんのつぶやきは真逆のような
「一方通行」
なのだ。

何十年も、「売名」と言われながらも実践し続けた人がいう言葉の前に、自分が知識として当然と思い込んでいたことが薄らいでしまう。

どちらが正しいという問題ではなく、杉さんと自分の重さの違いに圧倒されたのだ。

「論」を語る人は今無数にいる。
でも、どれくらいの人が本当に本当に、非難も受けながらもやり続けているのだろうか。
そして、その上で感じきっているという「難しさ」。
そこにものすごく深さを感じる。
やり抜いてやりきっていまたやり続けている人だから言える「難しい」という意味が。

その深さと重さの前に、「売名ですか?」の声かけはとても浅くて虚しく聞こえる。


わたしは仕事が好きで、やるならプロフェッショナルと思えるくらい極めたいと思っているが、この記事を読んで「全然、ナンチャッテだ」と、気持ちよく凹んだ。
そしてゼロに戻って、また明日からスタートしようと思った。